Skip to content
公開日:2019/01/15  最終更新日:2019/03/07

仲介会社を比較検討する前に考えたい「M&Aをする目的」とは?

経済がグローバル化し、市場における競争は激化する中、近年では大企業だけでなく中小企業もM&Aを色々な目的で活用するようになってきています。

企業は存続する為には常に成長していかなければなりません。その為に、多くの企業がM&Aを取り入れています。では売り手側と買い手側はそれぞれどのような目的で活用していくのかを、仲介会社を比較検討する前に見ていきましょう。

 

売り手側は事業承継や後継者問題、従業員を確保する為

 

経営者が高齢化になる一方で、後継者が中々見つからず困っている中小企業は少なくありません。そこで売り手側としてはM&Aを活用すれば色々とメリットがあります。

まず後継者問題を解決し、事業を存続させる事が出来るという点です。株の譲渡や現金を対価として第三者へ事業承継する事が出来ます。譲渡方法も全て譲渡する形もあれば、株式譲渡や一部事業の譲渡等色々な方法を選択出来るので、現在の経営者の希望にそる事が出来るので安心です。

その結果後継者や資金面といった諸問題を解決出来る以外にも、自社が今まで培ってきた事業や技術を次世代に引き継ぐ事が可能です。また従業員の雇用も確保出来るというのも大きなメリットとして挙げられます。

会社を廃業するとなると、従業員は失業してしまいます。しかしM&Aで事業承継を行えば、株式譲渡が出来、その際に従業員の雇用関係も合わせて引き継ぐ事が可能です。従業員の雇用が守られれば、顧客や取引先企業、金融機関との契約も維持出来、買い手側も事業を滞りなく続ける事が出来ます。

そして比較的短期間で会社を整理出来るというのもメリットです。会社を廃業する場合は、従業員の解雇に厳しい制限と保障が義務付けられているので、整理解雇するまでに大変な時間と労力、そして経費がかかります。しかしM&Aを使い事業承継を行えば、雇用も残債務もそのまま引き継ぐ事が出来るので、比較的短時間で会社の整理を行えるので助かります。

このようにM&Aを上手く活用するには、沢山ある仲介会社をしっかりと比較検討し、信頼出来る会社と契約しなければなりません。

 

売り手側はコア事業に集中したり、大手傘下に入り生き残る為

 

多くの中小企業では、従業員や資金等の経営資源が限られている為、事業を多角化する事は難しいです。そこで事業を分別し、特に収益性が高く行政がよいコア事業に集中的に資源を投入しなければなりません。

中には収益がそれ程高くない事業を売却して、そのお金を自社のコア事業に投入する目的でM&Aを行う会社もあります。また新しい事業を行う為や、業績があまり良くない事業を改善する場合に資金調達の為、他の事業を売却するというパターンも少なくありません。

もちろんこうした前向きな目的以外にも、どうしても資金繰りが苦しくなり、他に売却出来る物もなく、経営再建の為に仕方なく事業を手放すケースもあります。資金調達を目的とした場合は、コア事業への集中を目的としたM&Aとは異なり、業績が良く手放したくない事業を経営再建する為に売却するという事も視野に入れなければならないので注意と覚悟が必要です。

他にも生き残りをかけて、M&Aを行う場合もあります。市場環境が常に変化する現代では、競争も激しく経営資源が限られている中小企業が長く生き残っていく事は非常に困難です。たとえどんなに優れたノウハウや先端技術を持っていたとしても、それを大企業に真似されてしまっては太刀打ち出来ません。例えば地方の商店街付近に大手スーパーが出店しただけで、どんなに人気がある商店街のお店もあっという間に売り上げは落ちてしまうのと似ています。そこで大企業の傘下に入る為にM&Aを利用する中小企業も少なくありません。大手の傘下に入れば、莫大な経営資源を利用できますし、知名度も高い為生き残る可能性はより高くなります。

 

買い手側は事業規模の拡大強化や多角化、海外進出の為

 

M&Aを行う上で買い手側にも目的も色々あります。まず事業規模を拡大したり強化する為です。市場での厳しい競争に生き残っていくには、自社の事業規模をさらに大きくしていく必要があります。その為には設備や営業エリアを拡大させるという事が重要です。

生産設備の規模が大きくなれば、その分低コストで生産する事が出来、市場でのシェア拡大に役立ちます。また他社が持っていない技術力やノウハウ、ブランドを手に入れる事で、より収益性を上げる事も可能です。

しかし自社だけでこれらを短期間で一気に手に入れる事はほぼ不可能です。市場での競争が激しい現代では、経営でもスピード感が求められます。そこでM&Aを活用して、必要な技術やノウハウを持っている企業を買収する事で、効率よく規模を大きくしていく事が可能です。

また新たな事業に進出する為に多角化を目的としてM&Aを活用する企業もあります。何もない状態から事業を立ち上げようとすると、安定的に収益を出せるようになるまで非常に時間がかかりますし、それでは市場で勝つ事は出来ません。そこでM&Aを使って、すでに事業を行っている企業を買収してしまった方が、圧倒的に早く目的を達成する事が出来ます。他にも海外市場への進出を目的として、現地企業を買収するというケースもあります。海外進出を考えている企業が、一から現地に子会社を立てて事業を行うとなると、スピード感はありませんし、現地のニーズも分からない為上手くいかない可能性の方が高いです。

そこですでに海外で販路を持っており、現地のニーズも知り尽くしているような会社を買収して事業展開した方がよりスムーズで効率的です。