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M&Aは周りに悪い印象を与えてしまう?

企業の変化を起こすためには、最初からノウハウを蓄積する必要があります。そのノウハウの蓄積には時間がかかるのでそこで大企業は率先してM&Aをおこなうのです。

ただM&Aをおこなうのはよいのですが、どうしても周りに悪い印象を与えてしまうのが悩みの種です。

 

M&Aってどんな仕組みなのか

M&Aの意味は、買収と合併の意味マージャーズとアクイジションズの英語を組み合わせた造語で、自己資本を使って相手企業の経営権利を買い取ることです。M&Aという仕組みがなぜ存在するのかというと、大手企業にとって大きくなった会社を未来に継続させるためには常に革新的な行動を起こし続ける必要があります。

しかし革新的な行動を起こすにしても、事業とは関係ない分野に参入するもしくは新しい事業を起こすというのは一からノウハウを築き上げなくてはならないです。ノウハウを築き上げるのは大切なことなのですが、そのためには人材育成から知識の創造を積み重ねる必要があるのでとても時間がかかります。

時間がかかるのは致し方のないことだとわかっていても、常に変化を求める大企業にとっては大切だとわかっていても完成までに時間がかかることに関して簡単に実行に移すのは難しいです。

そこで時間がかかるノウハウを蓄積するのを短縮するにはどうしたらいいのかを考えたときに、最も簡単な方法として考案されたのが必要とするノウハウの類似する技術を持つ企業に協力を要請して作り出すことです。

企業との協力には提携するという方法もありますが、ただ相手側の企業に買収する側の企業よりも資金力がない場合には革新的な行動のゴールにたどり着くのに相手側がついていけないです。

そこで提携では相手の資本力がついていけないと判断したときに、革新的なゴールにお互いが近づくために相手の経営権利を、自己資本を使って購入することで注入します。提携される側は相手側の資金が手に入るので事業継続の力が手に入り、そして提携する側にとっては人材の入手と必要なノウハウを得られるので革新的な行動を最高の形で実行に移すことができます。

これが本来の仕組みなのですが、企業の利益になる行為なのにどうしても一般市民の印象には実行に移すと企業イメージが一時的にとはいえ落ちるという悩みに直面してしまうのです。

 

悪印象を与えてしまうのはドラマの影響がある

そもそもM&Aがどうして悪印象がついてしまっているのかというと、その原因に挙げられるのはTOBと類似してしまっていることに加えてテレビドラマや小説の印象が大きいといえます。本来は何度も協議を重ねたうえで、お互いが納得し経営権の譲渡にサインする円満可決が通常の流れです。

しかし一般の人々が考えるのは円満ではなく、どうしても資本力のある企業が資本力のない企業に対して裏工作などの攻撃をおこなって一方的に経営権を奪い取るという印象が大きいです。資本力のない企業に対して攻撃をおこなうことをTOBと呼び、この場合は相手側の技術を協議の時間を短縮して得るためにおこなう行動です。

ただ実際にTOBをおこなう数というのは一般人が思っているほど少なく、先に言ったとおりにこの手法は時間の短縮のために相手側と協議をすることなく資本力を盾に買い取る手法です。

しかし企業にとって顧客の信頼は売り上げに直結するので、一度でもTOBのような圧力で奪い取るような行為をおこなったことが知れ渡ると信頼を損ねることになるのでその後の運営にマイナスに働きやすくなり簡単には実行に移せないのです。

それなのに少数例のTOBと円満で提携するM&Aが同じようにみられてしまうのかというと、やはりテレビドラマや小説の影響が大きいといえます。テレビドラマや小説では、話を面白くするために円満協議で成功することはせずにTOBを全面に押し出して描かれることが多いです。

しかし話を面白くするために描く内容は、見ている人間にとっては興味を湧き立てるのと同時にどうしても不快感も生まれてしまいます。その不快感が脳に記憶されることによって、本来は円満協議で妥結しているはずのM&Aがテレビドラマや小説で描かれている話の記憶とつながってしまい悪印象になってしまうということです。

 

悪印象を気にせず運営実績で証明するのが大事

悪印象がついてしまう要因は適切な知識を持っていない一般人が、どうしてもテレビドラマや小説の印象を真に受けてしまうのが原因です。そのため円満な妥結をしたとしても、残念ながら一時的にとはいえ企業買収をおこなうとイメージがダウンすることは致し方のないこととして諦めるしかないです。

ただ一時的なイメージダウンを継続しないためにも、実行に移した後は丁寧に運営を重ねて信頼を取り戻すのが重要です。そのためにはテレビドラマや小説でえがかれていることの多い買収した側の企業の技術だけを奪い、そこで働いていた人員を割くといった行為は避ける必要があります。

そして自社の従業員と相手側の従業員と協力して、革新的な行動を最高の形で完成させてそれを安定して一般に流通させます。そして安定して流通させた後も、決して妥協せずに使った顧客からの意見を聞いて常に商品の改良に取り組み最高の完成品を常に改善していくことで進化させるのです。

これを続ければ一時的なイメージダウンは回復し、買収した側もされた側も納得のいく事業形態にすることができます。

 

通常のM&Aは変化を望む買収する側と資本力を手に入れて拡大したい買収される側が、何度も協議をおこなって納得したうえで提携するという円満妥結が通常の流れです。

しかし一般人が悪印象を持ってしまうのは、テレビドラマや小説によって実行する例が少ないTOBと類似してしまっていることが大きいといえます。適切な知識を有していない一般人が悪いイメージと誤解をしてしまうのは致し方のないことなので、イメージを回復させるためにも実行に移した後の運営を最高の形で終わらせるのが企業の義務と言えるのではないでしょうか。